ACTブログ



2010年11月7日 18:11

ACTの考える「学び」(カテゴリ:田中)

先々週の金曜日(10月29日)、先週の水曜日(11月3日)に

3年生の保護者対象の「ACT入塾説明会」を開かせていただきました。

特に1回目(10月29日)の入塾説明会は、多くのご父母に参加していただきました。

 

説明会にご参加いただきました保護者の皆様、ほんとうにありがとうございます。

 

 

そこでも少しお話させていただいたのですが、

ACTの考える「学び」について書かせていただきます。

 

能楽に『張良』という曲があります。これは、中国は漢の時代の将軍で、その武名をうたわれた張良という人が、その若い頃に黄石公という老人から「太公望秘伝の兵法の極意」を授けられたときのエピソードを戯曲化したものです。

(尚、このエピソードは神戸女学院大学の内田樹先生の本を参考にさせていただきました。)

 

若き張良が浪人時代に、武者修行の旅先で黄石公というよぼよぼの老人に出会いました。老人は、自分は太公望秘伝の兵法の奥義を究めたものであるが、キミは若いのになかなか修行に励んで見どころがあるので、奥義を伝授しようと申し出ます。

 

張良、喜んでそれからは「先生、先生」とかいがいしくお仕えするのですが、この老先生、そう言っただけで何も教えてくれません。いつまで経っても、何も教えてくれないので、張良もだんだんいらついてきます。

 

そんなある日、張良が街を歩いていると、向こうから石公先生が馬に乗ってやってきます。そして、張良の前まで来ると、ぽろりと左足の沓を落とします。

 

「取って、履かせよ」と老先生は命じます。張良、内心はちょっとむっとするのですが、ここは弟子のつとめということで、黙って拾って履かせます。

 

別の日、また街を歩いていると、再び馬に乗った石公先生と行き逢います。すると先生、今度は両足の沓をぽろぽろと落として、「取って、履かせよ」と命じます。張良、さらにむっとするのですが、これも兵法修行のためと、甘んじて沓を拾って履かせます。

その瞬間に、張良すべて察知して、たちまち太公望秘伝の奥義ことごとく会得して、無事に免許皆伝となりました。

 

 

この故事から私たちが学ぶべきこと、それは「学び」とは学ぶ側の主体的な行為だということです。そして、これが「学び」の本質ではないでしょうか。

 

塾でいうなら、私たち講師に「学ばせたいこと」があり、子どもたちに「学びたいこと」があるとき、その関係を大いに発展させるのは子どもたちの主体的・積極的な学習態度なのでしょう。

 

中学受験の塾は、小学生が相手です。小学生の主体的・積極的な「学び」への好奇心を育てるのに大切なことをACTはわかっているつもりです。

 

それは決してたくさん「勉強させる」ことだけではないでしょう。

 

たくさん「覚えさせる」ことだけでもないでしょう。

 

(そういうことが必要になる時期もありますが…)

 

 

 

子どもたちに「なぜ?」という疑問を持たせ、

子どもたちの「わかった!」という笑顔をつくること。

 

そういう「学び」を大切に、ACTは子どもたちを成長させていきます。

 

 

 

←前月|1|翌月→